■どうやって探す?定年後のお仕事

余生を楽しむお金を稼ぐため、いつまでも仕事のやりがいを感じたいためなど、さまざまな目的で定年後にも勤務したいと考える方がいるでしょう。ここでは、そのような人のために定年後の仕事の探し方をいくつかご紹介します。

☆延長雇用を活用する

高齢化社会に対応し、高齢者の安定した雇用の確保、再就職を促進するため、2013年4月1日に「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律」(通称:高年齢者雇用安定法)が施行されました。これにより、企業は原則として勤務を継続することを希望する人を65歳まで雇用し続けなければなりません。シニアにとっては働きなれた企業で勤務を続けることができ、新たに職を探す必要はありません。さらに、再雇用ではなく延長雇用なので、特に時給などの勤務条件が変更になる心配もありません。

企業によっては65歳以上でも働ける場合がありますので、定年を迎えても仕事を続けたいのであれば、まずは雇用延長制度の利用を検討してみると良いでしょう。

☆ハローワークで探す

厚生労働省の管轄下で雇用対策を展開するハローワーク。自力では職場を見つけることのできない就職困難者を支援する最後のセーフティネットとして機能しています。元気なシニアが増えてきたことなどを背景に、複数の企業が高齢者向けの求人案件を出していますので、希望条件に合った、またはそれに近い案件を見つけられるでしょう。

その地域ごとに求人情報が出やすい曜日が決まっていることもあるので、一度通って諦めるのではなく、何度か行って条件の良い勤務先を探してみると良いでしょう。そのほか市町村ごとに置かれているシルバー人材センターに行ってみるのも1つの方法です。庭木などの剪定、ペンキ塗り、育児サービス、庭の雑草取りなどさまざまな仕事があります。

☆インターネットで探せばさらに幅が広がる!

パソコンの扱いに慣れている人なら、インターネットで探してみても良いでしょう。ハローワークなどに足を運ぶことなく自宅で好きな時間に就活サイトの求人情報を閲覧することができます。「中高年歓迎」「シニア応援」などと求人情報に記載されていれば、シニアを積極的に受け入れている可能性が高いので、チェックしてみると良いでしょう。シニアにとってパソコンを使えることは1つのスキルで、IT分野のお仕事も見つけられる可能性があります。

若い頃のようにガッツリ長時間勤務する仕事だけでなく、空いた時間に短時間だけ勤務する仕事もありますので、自分の希望の勤務スタイルに合った仕事を探してみてください。仕事でお金を稼げば経済的に余裕ができるだけでなく、生活にメリハリが出て、いつまでも若々しく働ける可能性が高まります。