■あらかじめ考えておくべき、定年後のシニアの働き方のすすめ

年金問題や家族の変化に伴って、定年後も働く人が増えています。昔と比べて若く元気なシニアが多く、老後の過ごし方には多様化が見られます。定年を迎えてから慌てることのないように、老後をどうするかをあらかじめ考えておきましょう。

☆外に出るのが好きなら、フルタイムで働く!

長く働いてきた人の中には、仕事がなくなることで目的を失ってしまう人もいます。仕事の代わりになることを始められればいいですが、特に趣味がなかったという人や、外に出るのが好きな人はフルタイムで働くのも良い過ごし方です。職種にこだわらず働くのもいいですし、今までとは違った仕事に挑戦するのもいいかもしれません。思い切って起業したり、商売を始めたりする人もたくさんいます。現役の頃に仕事に没頭していた人ほど、仕事という毎日の目標を失うと衰えが早まる場合があります。体力も能力もある人は社会に貢献する意味でも年齢に関係なく働きましょう。あらかじめ目標を持って資格を取得しておいたり、勉強しておいたりするのもいいでしょう。目的ができていれば定年後に不安になることもありません。

☆週に何回か働き、趣味と掛け持ち

現役時代にはなかなかできなかった趣味に時間を費やすのも良い過ごし方のひとつです。友人と旅行に行ったり、趣味だけではなくボランティア活動をしたりするのもよいものです。年金ではやや心細いという場合は、週に何度か働いて合間に趣味の時間を持てばメリハリのある生活ができるでしょう。シニア世代に入ってくると早い時期に認知症の兆候が表れる人もいますが、目標を持って生き生きと生活することは、認知症や老化の予防にも繋がります。体を適度に動かし、決まった時間に何かをすることで脳も活性化されます。目標別にスケジュールを細かく管理したり、さまざまな人たちに会ったりすることで気分の切り替えやリフレッシュができ、適度にストレスの発散ができるでしょう。

☆全て趣味にかける!働かないという選択肢も

旅行に習い事と、趣味がたくさんある人にとって時間はいくらあっても足りないでしょう。十分生活ができる経済力があるなら、シニアになってからは一切仕事をせず、すべて趣味にかけるという選択肢もあります。夫婦で共通の趣味があるなら一緒に楽しむのもいいですし、新たに始めるのもいいかもしれません。仕事を持っている時にはなかなかできずにいた趣味を始められるのもシニアに与えられた時間ではないでしょうか。ダンスなど体を動かすのもいいですし、絵画や陶芸など芸術性の高い趣味を生かしてじっくり作品作りに没頭するのも素敵です。長い時間をかけて取り組みたいものがある人は、定年後に余裕を持って暮らせるだけの蓄えをしておきましょう。自宅に趣味の部屋を作るのもオススメです。