■年金をもらうにはどうしたらいい?申請の仕方まとめ

年金がもらえる年齢になると、自動的に受給が始まると考えている人もいるかもしれません。しかし、年金は所定の手続きを行わなければもらえないのです。こつこつと支払ってきた年金を、受給年齢になったらきちんと受け取れるよう、申請の仕方を知っておきましょう。

☆待っていたら支給されない!年金請求が必要

年金の支給は、何もせずに待っていても開始されません。年金事務所などが、その人に受け取る資格があるかどうかを確認してから、初めて希望する金融機関に振り込まれるものなのです。そこで年金請求をしなければならないのですが、その段取りは受給年齢の誕生日の3か月前から始まります。

3か月前になると、受給資格を持つ人に年金請求書が送られてきます。そこに必要事項を記入し、必要書類とともに提出すると手続きは完了するのです。しかし、届いたその時点で提出してはいけません。受け付けてもらえるのは、誕生日を迎えて受給年齢になってからです。また提出には請求書だけでなく、添付書類もいりますが、人によってはすぐに用意できるとは限りません。請求書が届いたら、そろそろ受給の用意をしなければならないのだという気持ちの準備をしておきましょう。

☆提出書類をそろえて請求する

年金請求書には、添える提出書類が必要です。年金手帳や年金保険の被保険者証と、振り込んでもらう金融機関の通帳、そして戸籍謄本や住民票のコピーなどです。戸籍謄本などの公的な書類で、被保険者の生年月日の確認をします。ハンコもいりますが、認印で大丈夫です。金融機関の通帳の持参は、キャッシュカードを用意したり年金請求書に金融機関の証明印を押してもらったりすることで省略できます。

戸籍謄本などは、年金の受給ができる年齢になってから取得しないといけない決まりになっています。では年金請求書が届いた後、3か月は何もしなくて良いのかというと、そんなことはありません。大切な書類である年金手帳がなくなっていないか、複数冊ないかといったことを確認しておくのが大切です。紛失していれば再発行しなければなりませんし、手帳が何冊もある場合は、年金記録がばらばらに分散している可能性があります。年金番号を調べ、異なっていれば年金事務所などで一本化してもらいましょう。

☆年金にも時効がある!忘れずに請求を

年金の支払いは国民の義務ですが、受給のための申請を怠っていると、時効になって受け取れなくなります。この時効までの期間は、受け取る権利が発生してから5年となっています。5年間請求しないと年金が全額もらえなくなるのではなく、5年過ぎてしまった金額分がもらえなくなるのです。これは、申請できないもっともな理由がある、年金の処理の仕方にミスがあったといった、しっかりした原因がない限り変わりません。

年金の受給年齢になっても働いている、自営業なので、今までと収入が変わっていないなどの理由から、請求をし忘れたり、もらえる資格がまだないと思い込んでいたりする場合があります。しかし、状況によってはそれなりの金額が受給できることもあるのです。年金請求書が届き、年金手帳や受給時期についてあいまいな点がある時は、年金事務所などに問い合わせをして、請求し損ねることがないように気を付けましょう。